アクションゲーム アルゴリズム マニアックス
松浦 健一郎/司 ゆき 著
B5変形判、1色刷り、440ページ
CD-ROM一枚付き
本体価格 2,800円、出版日 2007/05/26、ISBN 978-4797338959
対応OS:Windows Vista/XP/2000
出版社 ソフトバンククリエイティブ
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はじめに
本書は「アクションゲームの仕組み」を解説する本です。ゲームプログラミングの入門書としてももちろん使えますが、普通の入門書とは少し毛色が違います。本書は次のような目的にお勧めです。
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アクションゲームの中身がどんな仕組みで動いているのかを知って、ゲームをもっと楽しみたい
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アクションゲームを自分で作りたい
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専門学校の課題でアクションゲームを作ることになったが、一体どこから手を付けていいのか分からない
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ダッシュやジャンプ、武器やアイテムといった色々な仕掛けの実現方法が知りたい
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アクションゲームの「技術カタログ」や「ネタ集」を求めている
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アクションゲームについて熱く語るための、叩き台になる本が欲しい
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昔遊んだり作ったりしたアクションゲームのことを思いだしながら、懐かしい気持ちに浸りたい
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とにかくアクションゲームが好きだ
本書はいわゆる入門書ではないので、どこから読んでも構いませんし、好きなところだけ拾い読みしても大丈夫です。図解を中心にしているので、まずは絵だけでもパラパラと、漫画を読むような気楽な気分でお読みください。一方で、各技法をシンプルにまとめたプログラムも多数掲載しているので、アクションゲームの自作にも役立てていただけることと思います。
付録CD-ROMには、本文で紹介した各技法を実際に操作できるサンプルプログラムを収録しています。80種類以上のアクションを収録していますので、本文とあわせてお楽しみください。また、実際にゲームを作る際に、プログラミングの参考としてお使いいただければ幸いです。
サンプルプログラムはVisual C++とDirectXを使用しています。C/C++の知識は必要ですが、APIの複雑な部分は知らなくても読んで頂けるように書きました。Visual C++やDirectXを実際にお使いの方はもちろん、他の環境をお使いの方や、読み物としてご利用頂く方にもお楽しみいただけると存じます。
プレイヤーの方にとってもゲームデザイナーの方にとっても、本書がアクションゲームの世界をより深く楽しむためのガイドブックになれば幸いです。
特色
- 数々の実在のゲームに基づいたアクションゲームの要素を、実在のゲームを引用しつつ、多数の項目(全94項目)に渡って解説しています。
- 各項目の内容は独立しているので、好きなところからお読みいただけます。
- 図解を中心にしているので、漫画を読むような気楽な気分でお楽しみいただけます。
- アルゴリズムを分かりやすく解説しているので、C/C++以外の言語、DirectX以外のライブラリ、Windows以外のOSなど、色々な開発環境をお使いの方にご利用いただけます。
- ゲームデザイナー、プロデューサー、ディレクター、プランナー、グラフィッカーといった、プログラマ以外の方にも、ゲームの仕組みを知るための書籍としておすすめです。
- Visual C++ 2005 Express Edition(無償版)またはVisual C++ 2003と、DirectX 9に対応した数多くのサンプル(全87種類)を収録しています。
- 巻末には引用したゲームの紹介も掲載しています(全108種類)。
サンプルより
レバーダッシュ |
ループ |
はしご |
回転ドア |
岩落とし |
ロープを張る |
地面を落とす |
振り子 |
手榴弾 |
爆煙 |
泡 |
ため攻撃 |
目次
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Stage 00 序章 Introduction
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アクションゲームの基本構成
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アクションゲームの進行
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当たり判定処理とは
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タスクシステムとは
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アクションゲームを作るには
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プラットフォームと開発環境
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サンプルプログラム
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サンプルプログラムの実行方法
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開発環境の準備
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Stage 01 移動 Move
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レバーダッシュ
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ボタンダッシュ
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レバー2段ダッシュ
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連打ダッシュ
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スピードアップアイテム
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氷ですべる
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泳ぐ
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ライン移動
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画面端ワープ
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移動するとライフが減る
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入力と逆の方向へ動く
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ループ
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Stage 02 ジャンプ Jump
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固定長ジャンプ
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可変長ジャンプ
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2段ジャンプ
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三角跳び
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飛び降り
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ジャンプ飛行
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ジャンプ角度調整
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床アタック
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踏みつけ
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踏み切り板
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Stage 03 仕掛け Gimmick
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ロープ
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はしご
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トランポリン
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抜ける床
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回転ドア
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ドア飛ばし
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ドア閉じ込め
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エレベーター
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動く足場
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ベルトコンベア
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上昇気流
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ワープゲート
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切り替わる通路
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壁を壊して通路を作る
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Stage 04 地形利用 Land Features
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壁や天井に張り付く
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岩落とし
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ものを押して動かす
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氷を押す
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自動穴
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手動穴
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ロープを張る
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足場を作る
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壁を倒す
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地面を落とす
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Stage 05 特殊行動 Special Motion
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スケートボード
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自動車
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動物
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シーソー
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振り子
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しゃがむ
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丸まる
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巨大化
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複数キャラクターの操作
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Stage 06 武器 Weapon
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剣
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ムチ
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跳ねるボール
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手榴弾
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時限爆弾
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爆煙
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マシンガン
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誘導ミサイル
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ブーメラン
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リモコン武器
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盾
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煙幕
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泡
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武器切り替え
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Stage 07 アイテム Item
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アイテムで無敵になる
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アイテムを拾って投げる
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舞い落ちるアイテム
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特定の場所を通るとアイテム出現
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特定の場所を攻撃するとアイテム出現
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Stage 08 ミッション Mission
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すべての敵を倒す
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すべてのアイテムを取る
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味方を助ける
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ペイント
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目的地へいく
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待ち行列の処理
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ものを撃ち合う
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Bonus Stage 付録 Appendix
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Extra Stage 攻撃 Attack(CD-ROM収録)
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体当たり攻撃
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ジャンプ攻撃
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つかみ攻撃
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足止め攻撃
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罠
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全範囲攻撃
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ため攻撃
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突き飛ばし攻撃
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落下物攻撃
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コンボ
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間合いで攻撃が変わる
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背後攻撃
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レバガチャで敵を振りほどく
著作権について
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本書内ならびに本CD-ROM に収録されているプログラム・ドキュメント・画像ファイルの著作権は著者に所属します。プログラムに関しては、個人的利用ならびにプログラミングの学習目的としての利用にかぎって、自由に改変して使用することが許可されています。掲載されたままのプログラムを許可なく複写・複製・転載することはできません。
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本書ならびにファイル内に収録されているプログラムを利用したソフトウェアを配布・販売する場合には、あらかじめ著者に問い合わせ下さい。なお、以下の条件を全て満たしている場合には、お問い合わせいただかなくても、本書のプログラムを利用したソフトウェアを配布することができます(ただし本書収録画像はご使用いただけません)。
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非営利目的で無料で公開するソフトウェアであること。企業・団体・商品などのPR のための無料公開の場合は事前に
問い合わせください。
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プログラム内およびプログラムを使用するページ内において、プログラムの著作権者(松浦健一郎・司ゆき/ひぐぺん工房)を表示すること。
本書の著作権について、詳しくは本書ならびに付録CD-ROM内のreadme.txtをご覧ください。
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