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Python[完全]入門

松浦 健一郎/司 ゆき 著
A5判、カラー、592ページ
価格 2,900円+税、出版日 2021/01/22、ISBN 978-4-8156-0764-7
対応環境 Python 3が動作するWindows、macOS、Linux等の環境
出版社 SBクリエイティブ
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表紙イメージ

書誌情報  はじめに  目次  Q&A 


はじめに

本書はプログラミング言語のPython(パイソン)について詳しく解説する入門書です。はじめてPythonを学ぶ方はもちろん、すでにPythonに触れている方が知識を深めるためにもお使いいただけます。C/C++/Javaといった他の言語に慣れていて、次はPythonを習得しようという方にもおすすめです。

本書は基礎編応用編から構成されています。前半の基礎編では、Pythonの文法や組み込み関数などについて詳細に解説します。後半の応用編では、各種のライブラリを利用して実践的なプログラムを開発する方法を紹介します。仕事の自動化、AI、スクレイピング、データベース、Webといった、すぐに業務や研究に役立ちそうな技術を取り上げます。本書は最初から読むのがおすすめですが、気になるところから読んでも構いません。もし途中でわからなくなったら、関連する章やページを記載してあるので、前に戻って読んでみてください。

Pythonの特徴は、プログラミング言語としての基本機能が充実していて、しかも各機能が非常に使いやすい形に整理されていることです。Pythonには便利なライブラリも豊富に揃っていますが、実は基本機能をよく理解して使いこなすことが上達の早道です。そこで本書では、基本的な文法について特にわかりやすく、詳しく、網羅的に解説しています。すぐに使える書き方のパターンを平易に紹介しつつ、ときには内部の仕組みにまで踏み込んで説明することで、記法を覚えるだけではなく、自信を持ってプログラムが書けるようになることを狙いました。

本書に掲載している多数のプログラム例は、演習問題としても活用できます。プログラム例に先立って、必要な文法やライブラリについて紹介し、これからどんなプログラムを書くのかを提示しました。提示された情報を使ってプログラムを書いてから、解答例としてプログラム例を確認することで、プログラミングの練習をしながら本書を読み進められます。一方で、最初はプログラム例を確認するだけにして、実力を試したくなったときに演習問題として使うのもおすすめです。

かなり読み応えがあるボリュームと内容に仕上がった本書ですが、カラーの紙面を活かして、できるだけ軽快に読み進められるように工夫しました。用語・要点・入力・コメントなどを色分けしてあるので、関心があるポイントに注目して読むのもおすすめです。言語のキーワードやライブラリの関数名・メソッド名・クラス名などについては、発音の例をカタカナで示しました。実際に発音することを通じて、記憶や理解が進むことや、他の技術者との間でコミュニケーションがスムーズになることを狙っています。用語の使い方については、Pythonの公式サイトにある言語仕様書やチュートリアルを参考にしました。

仕事・学業・趣味などでPythonをお使いの方が、本書を通じてPythonの知識や技術を磨き、目標を達成されることを心から願っています。本書を通じて、どんな課題をクリアできたか、Pythonをどんなふうに使いこなせるようになったかといったことを、書籍レビューなどを通じてお知らせいただけたら、とても嬉しいです。

書誌情報  はじめに  目次  Q&A 


目次

Chapter1 プログラミングを学ぶための準備
まずはPythonの特徴を理解しよう
自分の手に馴染む開発環境を選ぶ

Chapter2 Pythonプログラミングを始めよう
状況によって開発環境を使い分ける
Pythonプログラムの基礎知識

Chapter3  全ての基本になる文法を学ぶ
扱っている値の型を常に意識する
後で必要な値は変数に保存しておく
数値を使って計算を行う
文字列を切ったりつなげたり

Chapter4 Pythonを支える4種のデータ構造
複数のデータを格納するならリストを使う
データをタプルで手軽にまとめる
値の有無を瞬時に判定するには集合を利用する
キーに対する値を素早く引きたいなら辞書を使う

Chapter5 プログラムの流れを変える制御構造
条件分岐にはif文を使う
式の中で条件分岐ができる条件式
大部分の繰り返しはfor文で書くことができる
for文で書きにくい繰り返しはwhile文で書く
何もしないpass文

Chapter6 よく使う処理を関数にまとめる
関数は引数の扱いがポイント
変数を作成する場所でスコープが変わる

Chapter7 Pythonのオブジェクト指向プログラミング
まずは既存のオブジェクトを活用する
独自のクラスを定義する
派生と継承を活用するとオブジェクト指向らしくなる

Chapter8 もっと上手にプログラムを書くための応用文法
失敗からリカバリする例外処理
簡潔なプログラムでデータ構造が作れる内包表記
求められてから値を作るジェネレータ式
ラムダ式で関数型プログラミングを味わう
式の中で変数に値を代入できる代入式
デバッグやテストに役立つassert文

Chapter9 有用で奥が深い組み込み関数
入出力に使う関数
オブジェクトの生成や変換に使う関数
計算に使う関数
イテラブルに対して適用する関数
整数を文字列に変換する関数
オブジェクトを文字列に変換する関数
オブジェクトやクラスについて調べる関数
プログラムの実行にかかわる関数

Chapter10 ライブラリを使うための基礎知識
プログラムにライブラリをインポートする
簡単なライブラリを使ってみる
欲しいライブラリをインストールするには

Chapter11 ファイルの読み書き
基本はテキストファイルの読み書き
よく使う形式のファイルを読み書きする
ファイルに関連する色々な操作

Chapter12 Pythonによる仕事の自動化
Excelの仕事を自動化する(openpyxlライブラリ)
システム管理の仕事を自動化する

Chapter13 流行のAI技術を活用する
AIを使うと何ができるのか?
数値データを読み込む(NumPyライブラリ)
必要なデータの抽出(Pandasライブラリ)
データを可視化する(Matplotlibライブラリ)
データに機械学習を適用する(scikit-learnライブラリ)

Chapter14 スクレイピングでWebから情報を引き出す
Webページを取得する方法
Webページから目的の情報を引き出す
スクレイピングを定期的に実行(scheduleライブラリ)

Chapter15 データベースとWebプログラミング
SQLを使ってデータベースを操作する
Webアプリケーションを作成する

Chapter16 オブジェクトについてより深く知る
オブジェクトの振る舞いを理解する
特殊メソッドを定義して使いやすいクラスを作る
クラスの定義に役立つ色々なデコレータ
オブジェクトを支える属性の仕組み

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最終更新 2023/03/18
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