松浦 健一郎/司 ゆき 著
B5変形判、2色、368ページ
価格 2,600円+税、出版日 2019/05/25、ISBN 978-4-7980-5832-0
対応環境 Python 3が動作するWindows、macOS、Linux等の環境(Windows 10 Home 64bitにて動作確認)
出版社 秀和システム
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本書は「Pythonを習得したい……できるだけすぐに!」という方のための本です。仕事や勉強、あるいは趣味に活用するため、Pythonを学ぶ方が増えています。確かにPythonは使いやすいプログラミング言語ですが、プログラミングに関する実に色々な技術が詰め込まれているので、理解するには幅広い背景知識が要求されます。
何とかPython言語を学べたとしても、その先がまた長い道のりです。Pythonで業務や学業をこなすためには、目的に合ったライブラリやツールを選び、使い方を覚える必要があります。しかし、製品ごとに分厚い本を読破しなければならないのでは、あまりにも大変です。実際の作業に入る前に、膨大な時間と労力を費やしてしまいます。
そんな悩みを解決するのが、本書の目的です。ほとんどの製品は、使い始めるまでの敷居は高いのですが、最初の使い方が分かれば、あとは比較的楽に学んでいけます。そこで本書では、できるだけ多くの定番ライブラリや必携ツールについて、素早く入口を通り抜ける方法を紹介することにしました。興味を持った製品は、別の資料を使って詳しく学んでいただくことを想定し、本書ではできるだけ広く軽く、各製品を体験することを目的としています。扱うのは次のようなソフトウェアです。
これらのライブラリやツールを使いこなすためには、まず Python言語を確実に理解することが重要です。本書ではよく使うPython言語の文法を選定し、できるだけ簡潔に、かつ分かりやすくまとめました。何らかのプログラミング言語を学習した経験があれば、Pythonが初めてでも読破していただけるでしょう。
頭や手を動かしながら学べるように、小さな例題をたくさん用意しました。ほとんどの例題について、プログラムを提示する前に、必要な文法や記法を示しています。腕に自信がある方は、まず自分でプログラムを書いてみてください。自分で書くのは大変だと感じたら、掲載されたプログラムを読み解いていただくのでも、全く大丈夫です。
また、英語の名称や用語などには、カタカナで代表的な読み方の1つを付記しました。読み方を知っていると、覚えやすくなったり、人に伝えやすくなったりするからです。例えば PyPI(パイピーアイ)やGitHub(ギットハブ)のように記載しています。言葉によっては、他の読み方が存在する場合もあります。
本書は6つのパートに分かれています。前半のPart01〜 03は、どんな用途にPythonを使う場合でも必要となりそうな、基本的な事柄を扱っています。後半のPart04 〜 06は、それぞれ異なる分野を扱っていますので、すぐに必要だと感じるパートから読んでいただいても大丈夫です。
「早くPythonを使えるようになりたい!」という目的に、本書が役立つことを心から願っています。もし本書を通じて、皆さんの目標がかなったら、ぜひ書籍レビューなどを通じて教えていただけましたら幸いです。
Chapter01 Pythonとは
Section01-01 Pythonの歴史とバージョン
Section01-02 Pythonの特徴と用途
Chapter02 Pythonの開発環境
Section02-01 CPython
Section02-02 Anaconda
Section02-03 Miniconda
Section02-04 condaを使った環境の作成
Chapter03 Pythonプログラミングの基本
Section03-01 インタプリタを使ったプログラミング
Section03-02 テキストエディタを使ったプログラミング
Section03-03 統合開発環境(IDLE)を使ったプログラミング
Section03-04 統合開発環境(Spyder)を使ったプログラミング
Chapter04 Pythonの文法~基本
Section04-01 数値
Section04-02 文字列
Section04-03 変数
Section04-04 インデクスとスライス
Chapter05 Pythonの文法~データ構造
Section05-01 リスト
Section05-02 タプル
Section05-03 集合
Section05-04 辞書
Chapter06 Pythonの文法~制御構文
Section06-01 if文
Section06-02 for文
Section06-03 while文
Section06-04 break文とcontinue文
Chapter07 Pythonの文法~応用
Section07-01 関数
Section07-02 スコープ
Section07-03 オブジェクト
Section07-04 例外処理
Section07-05 内包表記
Section07-06 その他の構文
Chapter08 Pythonの開発支援ツール
Section08-01 コーディングスタイル
Section08-02 デバッグ
Chapter09 Pythonのライブラリを使うための準備
Section09-01 import文
Section09-02 from import文
Section09-03 モジュールとパッケージ
Section09-04 ライブラリの管理
Chapter10 Pythonでよく使うライブラリ
Section10-01 ファイルの入出力
Section10-02 CSVファイルの入出力
Section10-03 JSONファイルの入出力
Section10-04 コマンドライン引数
Section10-05 時間の計測
Section10-06 正規表現
Section10-07 画像ファイルの入出力
Section10-08 音声ファイルの入出力
Chapter11 Pythonで数値計算
Section11-01 NumPy
Section11-02 SciPy
Section11-03 Matplotlib
Chapter12 Pythonでビッグデータ
Section12-01 pandas
Section12-02 Jupyter Notebook
Chapter13 PythonでAI
Section13-01 scikit-learn
Section13-02 TensorFlow
Chapter14 Pythonでデータベース
Section14-01 SQLite
Section14-02 外部データベースエンジンの利用
Chapter15 PythonでWeb
Section15-01 WebサーバとCGIプログラム
Section15-02 Webクライアント
Section15-03 Bottle
Section15-04 Flask
Section15-05 Django
Section15-06 Slack
Chapter16 Pythonプログラムの公開
Section16-01 PyPI
Section16-02 GitHub